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稽古場レポート(執筆:平井寛人)

2024年の、9月と、10月。天気は晴れたり、曇ったり。今日は10月14日月曜日。公演まで2カ月を切った9月のあたりから稽古がはじまり、定期的にみんなで集まり、昨日も稽古日で、今日は公演初日の1カ月前にあたる。季節は秋が顔を出し始めたくらいの感じ。

辛いことがあって元気を出したい人や、ちょっとのあいだ頭を空っぽにして 日々のつかれを リフレッシュしたい人に なっていたら そういう自分を見つめるようにして そこに応えてくれる 舞台作品になってきていると 何回か稽古場に来てみて そう感じる。

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【あらすじ】
たのしいたのしい3年A組のお話です。
たのしい、たのしい、3年、A組、の、お話、です。
アブラナ麥。
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3年A組というのは、日本の高等学校における、クラス。
アブラナ→菜の花
麥→五穀の1つである、麦。漢字検定の級は1級・準1級の漢字。
↑あんまり【アブラナ麥】のことは わからない。

でも、この作品の稽古場レポートも、世の中とのこういう距離の取り方で書いてみようと思う。


作・演出の浅川さんは、私が以前所属していた(解散した)劇団の 先輩。初めてお会いしたのは 8年以上前、になる。
その浅川さんは、「あらすじ書くのがほんと苦手で💦」と言った。それはでも、なんだか、いいと思う。



役者さんがみんなクレバーで、魅力的で、キャスティングの点で、私見として、かなりアドバンテージ(不適切なワードチョイス?)があって、そこから自由でチャレンジングに、作品がたしかに膨らんでいっている、と感じる。座組のファンに座している。私は、数日前に、夜中、いそがしくて、現実逃避のほうほうとして、非公式ファンMV、を つくった。急にLINEグループに投下しただけで、公式から出るようになるつもりも、ない ので、ここに供養する(勝手に)。
もしかしたら こんな感じに見えなくもない、と思う。勝手につくったものだから あんまりよいものでは ない。けっこう鮮明な アイデアやイメージが散布していて、ネタバレにならないように 本作のイメージを語るのは、むつかしい。イメージの目に染みる爆風。
でも、いま私に見えていたというのは、編集で残されたそういう作品の風景。



稽古の流れと ポジティブな全体像について。

一見して、わいわいと、ゲームから稽古がはじまる。
稽古は、まず、ゆるゆるとはじまり(ゆるりとはじまることになり)、じゅんびが整うと シアターゲームや、玩具遊びから 始まる。ちょうどじゅんび運動という感じ。短距離走のプレイヤーがストレッチをするみたいに、日常からすこし切り離されていく。ゆっくりと、きちんと心身に不穏がないようにして 創作の環境に場が成っていく。

昨日は、めずらしく、みんなが揃っていない日だったので、役を入れ替えて読み合わせをしたり、歌の練習があったり、動きをしない稽古がおこなわれた。
いつもは、立稽古が、おおい。まず、動いてみる、という衝動と、見てみる、という衝動から、それぞれのセクションでの捉え方が豊かになっていくのが見て取れる。

浅川さんはたくさんメモをしてきて、準備をしてきて稽古に臨む。それでいて傲慢に振る舞うこともない。人間を通してコトを受け取る舞台芸術だから、人間が臆さず提案が出来るようにきちんと生きられて、コンダクターも人間としてよくあるという、このことは、とても素晴らしいと こういった現場に対峙すると本心で感じる。
駆逐されない良貨であればよいな、と思うし、これは良貨な作品だとはっきり思う。

きちんと、ひとつの作品をつくるに値する、人間関係 があって、それが便宜上、舞台上にあらわれて、きっと、この先あるのが、ステキな観劇体験になると確信しうる。

なんか書き出してしまったけど、論で語ろうとするものでもなく、団体から出される媒体をつまみ食いして、11月のそのときの自分がみるとするかが各々で定められていくといいなと思う。いろいろ出されるようなので。
(色んな記事)



浅川さんはパフォーマーでもある。俳優でもある。つまり浅川さんが、どこどこで働いている、というみたいに、浅川さんにはまず、そういう生きざま、生きぶりが蓄積されている。

それから、浅川さんはお笑いが好きで、今回の作品にも、その傾向は如実にあらわれている。
そしてこれまでおおくの現場にかかわっていて、役者という人としてコトをつくっていくこともわかっているし、つくりたいものに 名前が まだつくまえでも、コントの看板、ではなく、それが 演劇の看板に成る とされるみたいに、つくるものがここでも、よく、演劇のコトになっている。
観ていて、たのしい。

会場は、演劇につかわれる一方で、客席が舞台に対して上に連なっていく、はっきり観やすくお笑いLIVEにも多分に使いやすいようなところで、そういったところも意識されているのが 浅川さんの口ぶりでわかる。
また、会場は地下にあって、例えば演劇とするために演劇を執行されるのではなく演劇に成るから演劇に成っていくお笑いの色もみえる feat.優れた手つき によって中道にある この作品は、全貌を称するなら、浅川さんの美学そのコト である(と、このコシャは思う)。
それは小劇場というところ 環境に、似合い、老若男女とわず、あえていえば童心にかえったり、して
そのときそのしゅんかん(またとない上演時間)に 劇場、に 
迷い込む
ようにして、
一種のこの変態的な行動が、いっしょに(気楽に)たのしまれると みなにとって相互的に、それは奇跡的ファッキン尊く、重畳なことの筈(と、感じる)。



なんだかもっと、「〇〇さんが〇〇で〇〇」とか、「こういった演出プランがなされていて、それが効果的」といったものが稽古場レポートらしい稽古場レポートなのかもしれない。

音楽の使い方については書ける。音楽がただ感動の道具として使われるような在り方が、自然に避けられている。良い悪いということではなく、いっしゅ結構おとなな創作だと私は感じる。
動きや、音楽に対峙するための イメージへのアテンドが、鮮明な浅川さんのイメージに沿って、提示される。
音楽とともにあるために演出がなされる箇所が散見される。これは優雅で気品を感じさせる一因にもなっている。
こうした裏打ちされた直感(言語化以前の経験則)が、音楽に限らず、作品を いー感じ、にしている と思う。
おもしろい作品になっている。


最後に、本作を観にいくかどうか、検討段階にある人が
その根拠をどこに持てばいいか、ということについて。
さまざまでもちろんよいし、その中で、私が特にひとつ、ということはきっと述べられるもので
今のところ、
たしかに本物の創作であって
もう次に公演があるかもわからないが
そういった希少な
良いチームによる本作は
チーズ(或いはオリーブ)愛好家がわきに置くグラスワインのように
たしなみと刺激がきっと共存しているもので
せめてこのレポートが、広報意図以前に
そうした証明書になっているとよいなと思うなどしている。
気になる、美味しそうとおもえるお酒を一飲みするのとおなじ手つきで
この いー 一品を、たのしめること、チケットが手元にとどきますよう。
エンターテイメント、として充分仕事をして、観劇者の時間を彩ってくれるはず。ここまで上述した、本作は上述通りの作品だと思う。(文責:平井寛人)

☆公演詳細はコチラ☆
浅川さんの企画
『虫さされジョアンナ』
2024年11月14日(木)〜17日(日)
【作・演出】浅川千絵

フランスから来た転校生🇫🇷
どいつもこいつもイカれたクラスメイト🥐🤪
3年A組の1年間を追いかける、
大暴走アバンギャルドエキセントリック学園物語🏫🌸
※※※※理解を諦めてご覧ください‼‼‼‼

◆出演◆
宇田奈々絵、浦田かもめ、葛生大雅(サンバーチャイチャイ/マチルダアパルトマン)、林美月(にもじ)、本宮真緒(チャリT企画)、村田天翔、森田ガンツ(猫のホテル/なかないで、毒きのこちゃん)

◆会場◆
STUDIO ZAP!

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